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夏の大三角形

私は図書館に来ていた。

片想いの彼を夏の夜空に誘う為だ。

本をペラペラとめくると、

夏の大三角形か……。

そして、ある晴れた日の事だ。

私の高校には夜間があるのでそっと忍び込んで彼と屋上に向かう。

屋上には銀世界が広がっていた。

彼に夏の大三角形の説明をすると、

「俺、ここで夜空を見るの、二度目なんだ」

少し悲しそうに語る。

「あいつは一人で立てないほどの重い闇を背負っていた」

元カノ?そんなの今は語らないで。

今の私を見て……。

夜空の下で告白しようなんて大失敗。

しばらくすると、彼はこの綺麗な夜空に昔を見ていた。

「でも、お前とここに来れて少し整理が着いた」

彼は照れくさそうに言う。

願わくば彼の心が癒えますように様に……。

私の恋は始まったばかり。